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ネットの怖い話・都市伝説まとめ局

怖い話と都市伝説を感想付きでまとめています
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友人の話。

高校の部活で、キャンプしていた時のこと。
真夜中に場違いな、しかし美しいメロディーがキャンプ地に響き渡った。
慌てて起きた皆の目に入ったのは、割と大き目の薄汚れた箱が一つ。

場の真ん中で、古いオルゴールが音を刻んでいた。
開いた上蓋の内側に、白黒のポートレイトが貼ってある。
はにかんだ様に笑う、幼い女の子の写真。白人らしい。
部の誰にも見覚えがない顔だった。

誰が置いた?と考えてみても答えは出ない。
仕方なく一番下っ端だった彼が、キャンプ場外の森の中へ持って行かされた。
静かにはなったが気持ちが悪くて、なかなかその後は寝付けなかったという。

一時間くらい経った後。
記憶にあるメロディーが、再びキャンプ場に響く。
誰もテントの外には出ていない筈なのに、あのオルゴールが戻って来ていた。
「これ以上手を触れるな。放っておこう」
部長がそう宣言し、皆それに従い無視して寝ることになった。
[美しいメロディーがキャンプ地に響き渡った]の続きを読む
先輩の話。

夕暮れ、茜色に染まる薄野原を歩いていた時のこと。
すぐ側でガサガサと音がするので、何かなとそちらに向かってみた。
薄の茶色葉の間を、白くて細長い物が一本横切っている。
彼の胸くらいの高さで、両端はどちらも薄に埋もれて見えない。

一瞬、大きな蛇かと思ったが、よく見ると鱗がなく柔らかそうだ。
見ている間もズリズリと薄の間を移動しているよう。
尻尾を見てやろうと、しばらく待ってみた。

やがて現れた末端に、尻尾は付いていなかった。
女のものに思える細い手が、彼の目の前を横切って薄野に消えた。
しばらく硬直したまま動けなかったという。
必死で足を動かし、何とか日が暮れる前に薄野原から出たそうだ。


<感想>

バラバラ死体が体を探して…とかならやだなあ。











友人の話。

実家の裏山の手入れをしていると、ふと誰かに見られているような気がした。
顔を上げてみると、自分のいる更に先、木々が暗い天蓋を作っている辺りで白い影が手招きをしている。
誰だい?と声を掛けても返事がない。
近よってみたが、林の中にはどこにも人の姿は見当たらなかった。
そんなことが、山に入る度にあったのだという。

そんなある日、正体を見てやろうと思い切って突進した。
転ばぬように注意しながらも、影から目を離さずに駆けよる。
もう一息という所で、影はふっと融けるように消えてしまった。

あー、やっぱり捕まえられなかったか。
影の立っていた辺りで残念そうに息を整えていると、足元で何かが光った。
窪みに堆積した土砂中に、腕時計ばかり七つほど落ちている。
どれも泥だらけでボロボロ、とうに朽ちて壊れていた。
仕方なく持ち帰り、軽く手を合わせてから捨てたのだという。

関係があったのかどうかはわからないが、以降手招く影は現れていない。


<感想>

7人に何があったんだろう?











知り合いの話。

実家の山村に帰っていた時のこと。
従兄弟と一緒に山に入っていると、俄か雨に降られた。
雨に打たれているうち、何となく違和感を覚えた。

 おや? この雨って妙に粘々しているような気がする。

気になった彼は、手で器を作り雨を受けてみた。
掌に溜まった液体は、確かに少し粘り気がある。
そして僅かに赤がかって見えた。
見ていた従兄弟が「あまり触らない方が良いかも」と伝えてくる。

地元では赤い雨と呼ばれているのだという。
瓶とかに溜めてしばらく経つと、色も消え粘りも無くなり、普通の水になっているのだそうだ。
直接の害はないみたいだが、気味が悪いので出来るだけ触れないようにしているらしい。


「ただね」
従兄弟は続けた。

「この雨が降った翌日って、村から犬が一匹消えるんだ。
 探しても探しても、見つかった例がないってさ」

犬を繋いだり、座敷の中に入れたりしないの?
そう聞くと従兄弟は仏頂面で答えた。

「犬以外のものが居なくなりだしたら、どうするのさ」

そこで雨の話題は打ち切りとなった。
今でもあの山の中で、赤い雨が降っているのかどうかは不明である。


<感想>

犬で満足できなくなったらどうなるんだろ?










知り合いの話。

彼はかなりの高齢で、かつて山の火葬場で働いていたという。
働くといっても仏が出た時だけで、普段は農作をしていたらしいが。
祭りで一緒に作業をした時、奇妙な談を聞かせてくれた。

「人を沢山焼いているとな、変な物が見える時がある。
 火が回ってしばらくすると、死体から黒いのがひょんひょん抜けて来るんじゃ。
 煙というより、墨みたいなもんが、こうパァっと宙に広がってな。
 まぁすぐに火に炙られて、溶けて消えるんじゃけど」

それが見えるのは、大抵が大病患いで死んだ人だった。
彼の住んでいた山村にはクダと呼ばれる物の怪がいたらしいが、
こいつが憑くと人は病になってしまうといって嫌われていたという。

「案外儂が見ていたのは、そのクダじゃったのかもしれんの」
そう言って彼は、白い歯を見せて笑った。


<感想>

好かれたくないし憑かれたくない。